鷺宮テラス

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマーの鷺宮テラスのレビュー・感想・評価

4.2
-主人公達は文化祭の準備で忙しい日を送っていた。しかし少しずつ奇妙な1日であることに気付き始めていく-

中盤までの不思議現象の情報量にやられ1分先がまるで予測がつかなくなっていく。目眩く(めくるめく)ファンタジーとはこのことを指すのかもしれないと思った。

序盤の夜のドライブの視覚効果はまるでヒッチコック作品のようで脳内がトランス状態に陥るりタクシードライバーに対する恐怖でイってしまいました。

初めて猫バスを観た感覚、千と千尋の神隠しのような空気、トゥルーマンショーを観直したかのような設定、インセプションの映像の原点はここかと思わせる鏡像感、そして初めて麻耶雄嵩(まやゆたか)作品を読んだときの高揚感(言い過ぎ)。どれもこの作品より後じゃないか。時代劇などの決め台詞をふんだんに取り込み"無駄に"格好良い会話も◎。

終盤は今となってはありきたりなのですが1984年公開当時は面白かったのだと思う。


「築60年木造モルタル3階建ての校舎がいつから4階建てになったのかしら?」
鷺宮テラス

鷺宮テラス