不思議な映画だ。無言でただひたすらに真っ直ぐな道を車で行く二人の青年。ついたところは何もない荒野。何か目的があるのか、そんな様子で車を降り歩き続けていく。
お互いを「ジェリー」と呼び、途中で行き違った家族連れを見て「あんな軽装で」と漏らす。（いやいや、あんたたちもかなりの軽装だよ！と思わずツッコむ） 二人の会話がなんだかよく分からない。とにかく何しに何処へ行くのか、どうしてここにいるのか、？マークだらけで兎に角悶々と見続けた。
見た人それぞれが自分なりに解釈をする映画なのだと感じた。２人が歩くその荒野は「人生」であったり「仕事」であったり、なるほどそう思って見てみると意味不明な会話がなんとなくすんなりと理解できてくる…ような気が…しないでもない…(笑)
目を引くのは２人が歩くその映像。とにかく美しい。なんだこれ、ストーリーとかじゃなくて映像作品じゃないの？とも思える。１カットに１０分もかけるのは物語としてはちょっと見ていてキビシイ。
心象作品はホント、自分の解釈次第でどうにでもなるのだがやはりハテナマークが多過ぎるのは辛い。
