ヤスマサ

ペイバックのヤスマサのレビュー・感想・評価

ペイバック(1999年製作の映画)
3.3
自分の命の価値を7万ドルと値踏みする男の復讐を描いたハードボイルド・アクション。
ポーター(メル・ギブソン)は、相棒のヴァル・レスニック(グレッグ・ヘンリー)とチャイニーズ・マフィアの裏金14万ドルの強奪に成功するが、ヴァルと妻リン・ポーター(デボラ・カーラ・アンガー)の裏切りに遭い、分け前の7万ドルを受け取ることなく銃撃されてしまう。

痛快で単純なリベンジもの。
傷が癒えたポーターの復讐劇は容赦がなく、結構えげつないし、警察を含め出てくる者は悪党ばかりだが、その世界で納まっているので、それはそれで見ていて面白い。
ブルーを基調にモノトーンに近い映像が特徴的で、現実とは別次元での話しという感じが強調されているように感じる。
所々に入る本人のナレーションが、ハードボイルド感を演出しているのだろうが、どこか自分に酔っているようで少し野暮ったい。
飽くまで自分の取り分の7万ドルが、自分の命の額と値踏みする、組織からしたら端た金で命を懸ける男の、融通の効かない堅物らしさが面白いところ。
ノワールものでありながら、気持ちのいいエンディングに爽快感を味わえる作品。
ヤスマサ

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