2023年、232本目。
ドッグヴィルの続編であり、時系列はすぐ後。
グレース達が辿り着いた村は黒人奴隷制度を未だに続ける場所だった。
籠から逃した小鳥がすぐに死んでしまうように、善意はことごとく裏目に出る。
打ちのめされると同時に皮肉なラストには唸らされた。
"正義"とは何なのか。所詮自己満足に過ぎないのかもしれない。
ドッグヴィルであんな目に遭っておきながら、まだ人を信じて生きようとするグレース。
清く正しく生きたいと願う彼女の真の姿が垣間見えるシーンはゾクゾクした。
個人的にグレースは気高い雰囲気のニコール・キッドマンの方が合っていたと思う。
