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ローズマリーの赤ちゃんのmのレビュー・感想・評価

ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)
3.5
母は強し、と思ったのが疑惑に右往左往しているときよりラストの全てを受け入れたときの表情だった。我が子を愛おしそうに抱き寄せるあの姿に、美しさ反面恐ろしさを感じた。

有名な作品なんだけど、有名な作品だからこそ手が出なかった映画を観ていこう第三弾。
有名作なのでストーリーの書き出しは必要ないか笑

よくよく考えたら自らの体内に新たな命を宿すってすっごく怖いことじゃない?それが普通って言われたらアレなんだけど、そりゃ情緒不安定になるし、なんなら、ならせてくれ笑
生命の神秘ってだけで片付けられないなにかがあるよ。

友達がおらず新しく親しくなった女性は突如亡くなり、仕事人間で心機一転髪型を変えても良い顔をしない旦那。そんな中で頼ってしまったのは世話焼きな隣人。最初は迷惑と思いながらも頼ってしまう、ローズマリー(ミア・ファローさん)の心細い心情が理解できる。
そこにつけ入った信者たちの怖さ、気持ち悪さは怒りを感じるが、こういう話って無いことないと思うのよ。
悪魔崇拝じゃなくても弱っている時につけ入ってくる人間って普通にいる。悪魔的な怖さじゃない、私たちの日常にも潜むものが描かれている。旦那とうまくいかないのなんてよく聞く話だしね。

自分が妊娠した時に今作を観たのを思い出し疑心暗鬼になってしまいそう。

ミア・ファローさんがとても可愛く、ファッションもキュートでオシャレだった。
今作を観て改めて、make loveっていう言葉素敵だなぁと思った。性的発言なのにあまり直接的じゃなくロマンチック。

後にシャロン・テート殺害事件があるとなると、なおのこと今作が怖くなる…。

ストーリー : ★★★★☆
映像 : ★★★★☆
設定 : ★★★☆☆
キャスト: ★★☆☆☆
メッセージ性 : ☆☆☆☆☆
感情移入・共感 : ☆☆☆☆☆
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