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NAGISA なぎさの岡ゴズのレビュー・感想・評価

NAGISA なぎさ(2000年製作の映画)
4.2
ハロウィンの夜に渋谷シネマベーラで鑑賞。仮装に沸く街を逆走し、美人な受け付けのお姉さんが待つベーラに人垣をかき分けて向かうおれ、なんて漢らしいんだ。。しかも野郎2人での鑑賞。。

本作、自分的にはかなりの傑作。
主人公の色黒の女の子、なぎさは、元気一杯で自分の妹の幼いころを思い出す。
そんななぎさが、不良のお兄さんに憧れて髪にパーマを当て、意気揚々な場面。しかし、それを自分でも自覚していない初恋の男の子には見られたくない。でも自覚がないからその気持ちの正体が一体何なのかわからない。そんな瑞々しい描写がたまらなく良く、そういったシーンが積み重ねられていくのだ。
ラストのひろしくんのあの思い出の箱の中にある隙間。そこに収まるのは淡いファーストキスの思い出。そのことを、なぎさだけが知っているのだ。。。はい、涙腺ドーン!!!

ロマンポルノを撮っていても、そのほとんどが女性目線の作品であったことで知られる小沼監督。その集大成の言われる本作をハロウィンに沸く渋谷で観れて本当によかったでし!!
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