すみ

NAGISA なぎさのすみのレビュー・感想・評価

NAGISA なぎさ(2000年製作の映画)
3.9
瑞々しい12歳の夏。
レコードプレーヤーを買うために海の家で始めたアルバイト。やんちゃなお姉ちゃんとその彼氏に教えてもらった背伸び。お友達とのすこし切ない思い出。そして、東京から来た男の子との淡くて悲しい初恋。
この年の夏はきっと、なぎさを女の子から少女にしてくれたんだろうなぁ。

お金持ちの女の子の自己愛というか歪んでる感じがすごくよかったな〜。悪気なく人を見下していて、自分を気持ち良くしてくれる存在としか思ってないタイプ。ああいう子は実際にいるよね。

男の子との淡い恋がもう可愛くて。最初は変質者だと思われてたくらいなのに、二人がちょっとずつ心を近づけて仲良くなっていくのが本当に良かった。
映画のキスだよ、のシーンがアングルもセリフももう大好きだ〜〜。

セリフが棒読みなのが最初気になったのに、だんだん味に思えてくるのが不思議。
夏がこの物語をいっそう魅力的にしているなと。かんかん照りな夏の日にもう一度見たいな。
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