NAGISA なぎさのhagubのネタバレレビュー・内容・結末

60年代の江ノ島が舞台の作品。主人公、なぎさの一夏の成長物語。
小沼監督はロマンポルノで有名な監督だそうだけど、そういう人が心に持っている甘酸っぱい部分の透明感がすごい。

少女が夏の江ノ島を走り回るだけで胸を打つものがある。そのうえ泳いだり恋したり不良に憧れたりするからもう胸いっぱい。なぎさ役の女優さんは演技経験なしの方だそうだけど、瑞々しい素晴らしい演技だった。

60年代が舞台というけど、わりと90年代っぽさを感じる風景。それが逆に自分が子供の頃見ていた雰囲気、温度を思い出させる。これが本当のノスタルジーというものだろうか。

男の子の漂着物入れのオチもキレイで悲しいながらも不思議な清涼感がある。
あと本編観賞後のメイキングもとても良かった。