プリンス

ヒッチハイクのプリンスのレビュー・感想・評価

ヒッチハイク(1976年製作の映画)
4.4
皆様一週間おつかれ様でございました。今週は暑かったり涼しかったりの二転三転で、体調は崩されていませんでしょうか。ムキムキマンに見張られながら一列に座らせられまして、小さな穴から出ている棒を漕ぐ様な仕事をしております。プリンスです。
さて、そんな事より映画のレビューを致しましょう。
コロコロと陽気が二転三転するこの時期に合わせて、二転三転映画「ヒッチハイク」であります。
あるイタリヤ人夫婦のアメリカ大陸の旅行紀になっております。
しかし、なんだか夫婦仲が悪い訳ですよ。夫、フランコ・ネロは、アル中の三流記者。冒頭からイタリヤんな感じで、酒を煽りながら運転中の嫁さんのパイパイモミモミしまくる訳です。大丈夫か?この映画!
大丈夫なんです。殺人ヒッチハイカーの登場によって、映画としての安定感がグッと増す訳であります。ヨカッタヨカッタ!
さあここからが大変ですよ。一難去って、また三難。
次から次に、不幸が夫婦を襲う訳であります。ヒッチハイカーだけじゃなく、「激突!」風なトラックに襲われてみたり、地元の悪ガキ共に襲われてみたり。持ってる夫婦なんです。
そして映画の内容に全くそぐわない、巨匠モッコリーネの音楽がやはりバツグンな訳であります。
ヒッチハイカーに犯される嫁っ!寝取られる様子を涙ながらに見つめる、縛られたフランコ・ネロっ!!異常に険しい目っ!!!
バックに流れる、vo.女の喘ぎ声 のスパニッシュな音楽!こんな凄い音楽、聴いた事がありません!
そしてヘアー解禁、全裸でライフルの嫁っ!!腕は確かで御座います!
しかし、映画のピークはそんな所ではございません。
これは単なるシリアルキラーモノでもレイプリベンジモノでもありません。農耕民族の我々には想像もつかない展開、絶妙な間合い、エンディングに、わたくし、ポカーンとしております。一週間の疲れもすっ飛ぶ凄いモノを観てしまい、気がついたら何故か涙が頬を伝っておりました。あ、昔飼ってた猫が死んだ日の事を考えてました。それではまた!

注)あくまでも、個人の感想になります。鑑賞は自己責任でお願い致します。
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