オムレツP

ブリットのオムレツPのレビュー・感想・評価

ブリット(1968年製作の映画)
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重要な証人の護衛を命じられた刑事、しかし秘密だった筈の証人の隠れ場所に殺し屋が襲撃。疑念を抱いた刑事は自分のやり方で捜査を進めていく…
スティーブ・マックイーン主演の激渋な刑事ものの映画。
この映画で変っているなと思ったのが、普通だったら主人公の刑事が困難に打ち勝ち最後は全て解決して大団円を迎える…とならないこと。
保護した証人があっさり襲撃されたり、逃亡者を追いかけるも捕まえられなかったり、生け捕りするべき犯人を殺しちゃったり、肝心な所でミスをやらかす。
その度に偉い人から圧をかけられたり、恋人からも罵られる。
ずーっと苦い顔で耐え続けている主人公を観ていると昔の嫌な記憶が蘇る。

実際のサンフランシスコの街でのロケや、本当に街中で敢行したカーチェイスなどリアルさに拘った撮影と『現実は映画みたいに万事上手く終わらねぇよ、ずっと続いていくものなんだよ』という人生のリアルを突き付けてくるような終わり方だった。
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