Ideon

ブリットのIdeonのレビュー・感想・評価

ブリット(1968年製作の映画)
3.5
 サンフランシスコの敏腕刑事ブリットのもとに上院議員からの依頼が入る。ギャング組織壊滅のための重要証人の警護である。同僚とともに職務についたブリットだったが、何故か証人の居場所が敵の知るところとなり、殺し屋の襲撃を受けて、同僚は重傷、証人は殺されてしまう。上院議員の言動を不審に思ったブリットは、証人の死を伏せて独自捜査を始めるが…というお話。
 スティーブ・マックィーンの代表作だが、正直、アクション映画としてはテンポは良くない。しかし、それを補って余りある魅力がある。まずは、どの場面を切り取ってもかっこいいスティーブ・マックィーンの輝き、サンフランシスコの街で延々と繰り広げられるカーチェイス、ほぼ全編にわたって流れるラロ・シフリンのジャジーな音楽、これらが、この作品を凡百のアクション映画とは違うマスターピースに押し上げている。
Ideon

Ideon