PARADISO

ブリットのPARADISOのレビュー・感想・評価

ブリット(1968年製作の映画)
4.1
シカゴからサンフランシスコへ逃げてきた男。
所属するマフィア組織の金を横領し、何とか殺し屋の襲撃を逃れた男を、シスコの上院議員が保護下に置く。
しかし男は潜伏先のホテルで二人組の殺し屋の銃撃を受けて死亡、護衛の刑事も重傷を負う。
その刑事の証言から”事件の裏に何かある”と感じた、サンフランシスコ市警捜査第一課のブリット警部補は独自の捜査を開始する・・・。

久しぶりにスティーブ・マックィーンの魅力に浸る。
何気ないカットでも画が持つところが、正にスター。
紙の買い物袋を抱えて自宅に入る姿さえ、格好良い。
圧巻は得意のカーアクション。
本作もスタント無しで急傾斜なシスコの坂道を疾走し、苛烈なカーチェイスを展開する。

ストーリーは現在のアクションものと比べると派手さは控えめだが、演出はシャープで丁寧。
魅せ方に無駄がないのである。
信念を曲げずに執拗に悪を追いつめるブリットのタフさの裏側に見え隠れする、哀愁もまた良し。
 
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