のんchan

インディアン・ランナーののんchanのレビュー・感想・評価

インディアン・ランナー(1991年製作の映画)
4.9
ショーン・ペンの監督デビュー作にして大傑作🌟
今作含め過去6作の監督作品があり、どれもクオリティーが高く監督としても高い評価を得ているが、その処女作がこれなんだと驚きが隠せない🥺
カメラワークから背景から俳優の演技から何から何まで完璧で、まるで知り尽くしたベテラン監督の域だった👏
『イントゥ・ザ・ワイルド』も素晴らしいけど、私はこっちがもっと大好物になった💘

制作のキッカケになったのはブルース・スプリングスティーンの曲『Highway Patrolman』の歌詞にインスパイアを受けたことで脚本し、何度も劇中に流れるが、正に歌詞の通りを再現しているドキュメンタリーのよう。
ショーン・ぺンの繊細な感覚に震えるほどに感心しきり⚡️


舞台は1968年、ネブラスカ州の田舎町。
そこに暮らす警察官の兄ジョー(デヴィッド・モース)とベトナム戦争から帰還した弟フランク(ヴィゴ・モーテンセン)を中心に展開されるヒューマンドラマ。

実直で優し過ぎる兄は妻子に恵まれ、仕事仲間からも信頼され、母親が自慢したい文字通りの優等生だった。
対照的な弟は、ヤンチャで不良少年となり、そのまま戦争に駆り出され殺戮状態を経験したことで、人間が壊れてしまう...まともに生きたいと思っているけど、上手く世渡りできないことを社会のせいにしたくなる心の弱さを克服できない。彼の中にはインディアン像が浮かび常に走って迫り来る。自分は世の中のはみ出し者で『メッセンジャー』なんだと...


キャストがめちゃくちゃ豪華✨
主演2人の演技力に魅せられっぱなしだったが、2人の父親は妻の死に落ち込み自殺する役でチャールズ・ブロンソン❗️

弟フランクに影響力を与えるBARの店主にデニス・ホッパー❗️

母親に今作が遺作となったサンディ・デニス❗️
 
ジョーの妻に美しいヴァレリア・ゴリノ❗️

フランクの彼女から妻になり、嬉しいと発狂して大声で叫ぶ変わり者の役にパトリシア・アークエット❗️

ベニチオ・デル・トロはほんのチョイ役❗️


ヴィゴ・モーテンセンの全裸🤩
そしてパトリシアの出産シーンがあるのですが😲なんとなんと本物らしいのです💫赤ちゃん誕生のその部分をしっかり映し出しているなんて初めて観たわ😮
(当時交際していたミュージシャン、ポール・ロッシとの間に生まれた息子君が臍の緒で繋がれているまま映ってます🥺)

満点💯付けたいのだけど、完璧さが怖い感じで少しだけマイナスしておきました💦

今年冬、公開予定の『フラッグ・デイ 父を想う日』は監督を務め、実娘と息子との共演。
も〜う楽しみで仕方ない💫
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