SPNminaco

ラブ・ザ・ドッグ 犬依存症の女のSPNminacoのレビュー・感想・評価

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愛犬を亡くしたペギーは心の穴を埋めようと新しく保護犬を飼ったり、動物愛護に目覚めたりヴィーガンになったり…まあ、そこまではある話だが、やがて狂気を帯びて行く。人は失望ばかりさせるけど犬は裏切らない、そんな人間の代償行為としての愛の滑稽さ。とはいえ、主人公モリー・シャノンのガチな眼差しが笑えない。人間より動物を愛するピーター・サースガードも元々の虚ろな目が更に危うくて怖い。ペギーの会話シーンがぜんぶ向き合った切り返しショットなのは二元的な視野の象徴っぽいのだが、例え人が優しくても彼女はもう戻れないのだ。ファナティックな自分探しが皮肉なのかガチなのか、『ベイヴ』観た後トンカツ食った自分はちょっと困惑。
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