ゴン吉

ドクトル・ジバゴのゴン吉のレビュー・感想・評価

ドクトル・ジバゴ(1965年製作の映画)
4.3
激動のロシア革命時代に、医師であり詩人だったジバゴの波乱に満ちた生涯と二人の女性への愛を描いた歴史ロマンスドラマ。

医師であり詩人であるユーリー・ジバゴは、クリスマス・イブに恩師の娘トーニャとの婚約発表パーティーを開く。
来客として来ていた弁護士コマロフスキーが、愛人の娘ラーラに鉄砲で撃たれてしまう。
ラーラの恋人は革命家パーシャ。
ブルジョワが華やかな生活を送る一方で、市民は飢えに苦しみ、街頭ではパーシャらによるデモが行われていた。
その後、第1次世界大戦が勃発し、ロシアはドイツと会戦。
ジバゴは従軍医師として派遣された先で、従軍看護師のラーラと再会する。
そんな折、ロシア革命により帝政ロシアが倒れる。
ジバゴがモスクワに戻ってみると、政権を握ったレーニンの居室再配分政策により、邸宅のほとんどが市民の住居として使われていた。
ジバゴは妻のトーニャ、息子、義父とともに、汽車でベリキノの別荘に疎開する。
たまたまジバゴが隣町のユリアティンに出かけた際に、偶然ラーラと再会する。
果たしてジバゴの運命は如何に?

「限られた未来なら一日でも長く一緒に精一杯生きよう 最後の最後まで!」
ジバゴの二人の女性に対する愛情と苦悩が描かれています。
ロソア革命前後の人々の生活の描写は勉強になりました。
ブルジョワも労働者も生活が一変する激動の時代です。
ジバゴの波乱万丈の人生が重くて辛くてせつないです。
ロシアの民族楽器バラライカを使ったモーリス・ジャールの美しい主題曲が有名です。

「Can you play the balalaika?」 

BS TVで鑑賞 第38回 アカデミー賞にて脚色賞、撮影賞、作曲賞、衣装デザイン賞、美術賞を受賞(1966年)  
第23回 ゴールデングローブ賞にて最優秀作品賞、最優秀主演男優賞、最優秀監督賞、最優秀脚本賞、最優秀作曲賞を受賞(1966年)
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