失うものがなくなると、湧き出る底力は凄いもんで、この作品の蛭田弁護士然り、「生きる」の渡邊市民課長然り。だから最後にはお星様になれるんですよね。ただし、生身の人間としては散ってしまいますが。
ク…
タイトルが『醜聞(スキャンダル)』と表示されているところに時代を感じますが内容はマスコミの利潤追求による過剰な報道という現代(2024年6月現在)でも古びていないテーマの社会派人間ドラマです。
話と…
これが黒澤明の作品か、と思うような珍しいテーマの映画だった。
人気歌手が知り合ったばかりの画家を旅館の部屋に入れたところを写真に撮られて週刊誌ネタになって、裁判で争うという内容。
三船敏郎主演だが…
法廷闘争は自作「羅生門」へのステップ、クリスマスの蛍の光を唄う弁護士志村喬は、「生きる」の公務員志村のゴンドラの唄へジャンプした印象が窺える黒澤明監督の社会風刺映画の秀作。週刊誌編集長小沢栄は、事実…
>>続きを読むいわゆる「熱愛記事」というものの馬鹿馬鹿しさ、マスコミへの痛烈な批判に満ちた佳作だが、物語の緩急が弱く黒澤らしいスペクタクルを感じない。テンポ良く展開するものの裁判モノとしては軽快過ぎるか。志村喬の…
>>続きを読むスキャンダルに巻き込まれた人、弁護する人とその家族のお話
「あの人は悪いのではなく、弱いのだ」
真理ですね、肝に銘じます。
それにしても自分の裁判で醜態を晒し続けた弁護士に対して「お星様が生まれ…
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