トニ・コレット、ダニエル・クレイグ主演のカルトムービー。今は亡き先代の経営者ブランチ夫人が作り上げた厳格な規律により、滞在者の健康？美容？を約束するという不思議？不気味？な孤島に建つホテル。後を継いだ支配人で長男デズモンド、シェフの次男ロナルド、セラピストの長女コーラ、夫人の死後引退した父モートン、という家族経営で規律を保ち続けていた。そこへ元副シェフのキャスが訪れる。勝手に消えたキャスの訪問を訝しむ面々…特に元彼のロナルドは動揺。手紙をくれたから来たと訴えるキャス。ありえない、なぜ消えた？とロナルド。実は行き先を当時の支配人モートンに伝えていて、追ってきてくれると思っていたと話すキャス。父から知らされてなかったことに激怒し、シェフ業務をボイコットするロナルド。客のクレームに困ったデズモンドは仕方なくキャスに厨房へ入ってもらうよう頼むのだが…。
とにかく汚くて臭そうなホテルが衝撃的！暖房装置はなんとトイレとメタン発生機をつないで、ボイラーのガスを製造するというとんでもないもの！料理で便秘させて、浣腸でウンコ出させて、口とケツで稼ぐという発想思いついた母親、ある意味天才だわ。このボイラーが度々暴走！トイレが溢れてウンコまみれ…こんなホテル絶対嫌だ！あと闇抱えまくりの登場人物がヤバい。激烈マザコンのデズモンド。ミニチュアフィギュアで家族ごっこやってる所から十分気持ち悪かったけど、キャスによってホテルの規律が乱れ始めてからは、人格まで崩壊…ママの化粧でメイク始めちゃう有様。1番気の毒なのはコーラ…貞操を守らせるために母親から、アソコが奇形だと植えつけられ、まともに恋愛ができない…宿泊客セルゲイとの関係がツラい。その他におかしな人とエピソードがいろいろ出てきて、作品全体の世界観にもこだわりが感じられて、最後まで楽しく観られました。主演の2人はキャリア初期で初々しく微笑ましい。細マッチョなダニエル・クレイグのコック姿とタンクトップがイイ！
