TakeshiKaneko

台北カフェ・ストーリーのTakeshiKanekoのレビュー・感想・評価

台北カフェ・ストーリー(2010年製作の映画)
3.8
台北でカフェを開くことになった姉妹。
ひょんなことからカフェの営業以外に
物々交換の場所となる。

物々交換のたび、交換するべき価値があるか判断していくこととなり、姉妹は交換するものの辿ってきた時間を考えるようになっていく。

ストーリー自体は淡々と進む。
そこに何回か挿入される、ストーリー展開とは関係ないインタビュー映像が効いている。

「あなたの一番大切なものは何ですか?」

という問いに街頭で映画と関係のない人たちが答えていく映像だ。

そこで、観ている側は自分を振り返る。
自分はどうだろう。
映画の姉妹はどう考えているのかと。

映画のストーリーが自分自身の物語りと重なっていく。
ストーリーをグッと身近に引き寄せるこの手法は新鮮。

人にはそれぞれ物語りがあるし、
物語りが必要なんだなと思う。
TakeshiKaneko

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