台北でカフェを開くことになった姉妹。
ひょんなことからカフェの営業以外に
物々交換の場所となる。
物々交換のたび、交換するべき価値があるか判断していくこととなり、姉妹は交換するものの辿ってきた時間を考えるようになっていく。
ストーリー自体は淡々と進む。
そこに何回か挿入される、ストーリー展開とは関係ないインタビュー映像が効いている。
「あなたの一番大切なものは何ですか?」
という問いに街頭で映画と関係のない人たちが答えていく映像だ。
そこで、観ている側は自分を振り返る。
自分はどうだろう。
映画の姉妹はどう考えているのかと。
映画のストーリーが自分自身の物語りと重なっていく。
ストーリーをグッと身近に引き寄せるこの手法は新鮮。
人にはそれぞれ物語りがあるし、
物語りが必要なんだなと思う。