YUTO

ジュラシック・パークのYUTOのネタバレレビュー・内容・結末

ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

最高のエンターテイメント映画!であると同時に無駄のない台詞や演出で描く主人公アランの成長物語。

仕事仲間以上恋人未満のエリーの好意を知りつつも化石発掘に没頭する恐竜男。そんな彼が島での冒険や子どもたちとの交流を通じて自身の人生に向き合い変化していく。ティムだけではなく両親の離婚に傷つく年頃のレックスを設けてグラント博士と交流させた所は彼の成長に説得力がプラスされている。レックスはグラントを不意に「パパ」と呼んだり手を握ったり、父親を連想しているんだと思う。演出に抜け目がない!

あと好きなのは木の上のシーン。恐竜を気嫌いするレックスにグラントの「理由もなく嫌っちゃ」は子ども気嫌いしていた彼の変化の現れ。「博士とエリーは化石探しを辞めたら何するの?」「進化の時なのかもしれない」の台詞でグランドがエリーとの今後を考える事が表現されている。

そしてラスト、決め台詞なしで表情だけでアランの成長とエリーとの今後を表現するスマートなエンディングにグッとくる。

あと最後に助けてくれるTレックスのように、恐竜を単に悪役としてではなくヒーローとして描いてくれる点が大好き。
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