せーや

ジュラシック・パークのせーやのレビュー・感想・評価

ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)
4.1
人類が誕生してからというもの
「少年」という生き物には
共通した「憧れ」が、あったのです。
そう、恐竜です。

大富豪のジョン・ハモンドに招かれ
とある島にやってきた三人の学者たち。
そこは、恐竜を現代に復活させたジュラシック・パークだった。

初めて見た少年時代。
動き回る恐竜にワクワクしながらも
次第に明るみに出てくる
人間の傲慢さ、そして恐竜の恐ろしさに
衝撃を隠せなかった覚えがあります。

Tレックスやブラキオサウルスなど
有名な恐竜が数々登場しますが
やっぱり印象的なのはラプトルですね。
知能が高く、群れで狩りをする。
恐竜らしからぬ行動、それでいて強い。
怖いっすねえ。

一方でこの映画のテーマになっているのが
人間の傲慢さや、自然の偉大さ。
どんなに人間が頑張ったところで
自然に勝つことはできない。

数学者マルコムはイヤミな性格だけど
一番、正しいことを言ってたのかもしれない。

古生物学者の二人は
マルコムのような考えも持ってたけれど
恐竜に対する憧れのほうが強い。

パークの創設者ハモンドは
純粋に、恐竜を現代によみがえらせて楽しみたいという、少年の心を持っていただけ。

誰が悪いとは言えない。
ただ、自然に対する考え方が甘かっただけ。

まあ、そういうことを考えてると
あんまりこの映画も楽しいものではなくなってしまうけど、
純粋にSFアドベンチャーとして楽しめる作品です。

それと、ジェフ・ゴールドブラムが
相変わらず渋かった。
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