去年訪れたGetty Museumと街を結ぶドライブ道路、かのマルホランド・ドライブが本作では煽り運転をやり込める名シーンの舞台に。予想に反してシュール・コメディが8割で残りのサスペンスはひとえにMystery Manことロバート・ブレイクが担っている。穴あきのランプシェードなどインテリアが目に留まった主人公の家はデヴィッド・リンチの自宅らしく、秘密主義の監督にしては珍しい決断だなと思った。この映画は解説が極端に少ない気がするのだけど、元よりストーリー自体が破綻しているから何をどう解釈しても自由だというコメントには頷けた。
