湯っ子

ロスト・ハイウェイの湯っ子のレビュー・感想・評価

ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)
3.9
リンチの映画はそんなに観てないのに、学生時代に「ツイン・ピークス」にハマっていたので、リンチ的なキーワードをたくさん見つけることができたのが嬉しい。「ツイン・ピークス」のseason1は普通にサスペンス的な謎解きも楽しめたので、不可解な部分はあれど、それなりに納得して終わったが、season2は何度観ても自分なりにも納得できる着地点がない。たぶんリンチの作品にはseason1的なものとseason2的なものの二種類あって、この作品は後者なんだろうと思う。どれが現実でどれが夢なのか、それは観る人に委ねられている。もっとちゃんと辻褄を合わせた作品にだってできたはずなのにそうしない、でもそうしないことで「サイコスリラー」とか「サイコサスペンス」というジャンルに収まりきらない「デヴィッド・リンチの映画」になっているんだと思う。
私の場合は、『ちょっと変、ちょっと面白い、ちょっとほのぼのなキャラクターは赤いカーテンの向こう側あるいはその周辺にいるらしい』という私なりの「ツイン・ピークス」理論で夢と現実を判断しました。あと、シーンが変わる時がまばたきみたいに感じたところとそうでないところがあった?ような?気もする。
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