アクションにもコメディにもなりきれない半端な映画だな、と思った。ジェリー(ブラピ)の愛すべきポンコツ的言動のせいで話が横道にそれていく。紆余曲折を経て収まるところに収める話の運び方はとても良かった。
広大な荒野で砂埃を浴びながらメキシコらしい車を走らせるのはあるいはとても気持ちのいいことなのかもしれない。薄いベージュのシャツを着てパステルカラーのハーフパンツを履いて、足元はモカシンでもいいな。ドライブに疲れたら瓶ビールで乾いた喉を湿らしてタコスを食べるような、そんな掃いて捨てるような空想が浮かんだ。