イ・チャンホ監督作品！

韓国映画特集②

公務員のスン・ソクは朝鮮戦争孤児だった妻の遺骨を持ち南北境界線近くの村にたどり着く…
北朝鮮出身の実業家の老人の付き添いで同じく南北境界線を訪れたチェも夫を失くしている。そんな2人は同じ宿屋に泊まっていた。

スン・とチェの出逢いはお互いの最愛の人の思い出に囚われながら彷徨い歩くことに…

なかなか映像的にも演出的にもチャレンジしている作品。
現代のシーンは濃いセピアの幻想的な映像で過去の回想シーンはブルーを貴重にした冷めた映像、何よりスンの出会う様々な女性と運命がラストへ向けてどうなるのか予測が読めず不穏な空気が半端なく襲ってくる。

オープニングの台詞がラストに帰結して更に驚きの展開で呆気に取られてしまうのだがまるで黒沢清の作品の様であった。

韓国映画恐るべし(^^)

良か映画！

• #福岡市総合図書館シネラ

イ・チャンホは撮る作品によってがっつり作風を変えてくる監督だが、今回はかなりアート寄りな作りであまりハマれなかった。現在進行形の出来事を撮っているときは赤い照明が照らされ、過去の時は少し薄暗いブルーの照明が照らされるのだが、こんなことをされてもひたすら眠くなるだけである。せっかくの雪景色もこの照明で台無し。妻を亡くした男の放浪記だが、一向に話は進まず同じショットを回想として使い回し、端的にいうとつまらない。時折、赤い照明が夕陽色のようになっている時があり、その時のショットはまあまあ良かった。

• #2023_kankan_boy
• #KMDB_MM

なんか気色悪い映画です