二兵

戦火のかなたの二兵のレビュー・感想・評価

戦火のかなた(1946年製作の映画)
3.5
ロベルト・ロッセリーニ監督作品。『無防備都市』から続く三部作の二作目。第二次大戦下のイタリアを舞台にした、六つのエピソードからなるオムニバス集。

驚くべき事に、役者は殆ど素人らしい。リアリズム重視で、大袈裟な演出も無く、結構淡々としていてドキュメンタリー的。

第三のエピソードである、アメリカの兵隊さんと売春婦の話がいちばん印象的だったな。

恋愛エピソードなのだが、男に会いたかったのに娼婦だと住所を書いた紙を破り捨てられ、そうとは知らずにいつまでも雨の中で待つ女性…。本当に可哀想だった。

第五エピソードのユダヤ教信者を排斥しようとする教会の人たちは(仕方のない面もあるとはいえ)怖かった。

今観ると退屈なところも結構あって、2時間はちょっと長かった…。
二兵

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