ロベルト・ロッセリーニ監督作品。『無防備都市』から続く三部作の二作目。第二次大戦下のイタリアを舞台にした、六つのエピソードからなるオムニバス集。
驚くべき事に、役者は殆ど素人らしい。リアリズム重視で、大袈裟な演出も無く、結構淡々としていてドキュメンタリー的。
第三のエピソードである、アメリカの兵隊さんと売春婦の話がいちばん印象的だったな。
恋愛エピソードなのだが、男に会いたかったのに娼婦だと住所を書いた紙を破り捨てられ、そうとは知らずにいつまでも雨の中で待つ女性…。本当に可哀想だった。
第五エピソードのユダヤ教信者を排斥しようとする教会の人たちは(仕方のない面もあるとはいえ)怖かった。
今観ると退屈なところも結構あって、2時間はちょっと長かった…。