ルミエール

お早ようのルミエールのレビュー・感想・評価

お早よう(1959年製作の映画)
3.7
小津安二郎監督作品は大好き。今回はシンプルなタイトルと「コメディ」というふれ込みに興味津々。
確かにシリアスではなく子供ならではのちょっとお下品な笑い、オバタリアン同士のクスリと笑えるバトルもあった。いい年したおっさんたちの悲喜こもごもも。
それぞれ家庭の事情は違い、ご近所同士の誤解やすれ違いがあったとしても、それは長く続かない。
堤防のふもと、白いフェンスの文化住宅はさながら戦後の「モダン長屋」笑
なんだかんだ言っても仲良いのだ。
だって玄関、朝から開けっぴろげ!会話筒抜け。ビールやチケット貸し借りで自由に往き来。ほとんどファミリー!
何気ない「お早う」で始まるそんな毎日がうらやましかった。
美しい日本語も聞ける。古き良き日本に浸れる作品。