まぴお

お早ようのまぴおのレビュー・感想・評価

お早よう(1959年製作の映画)
4.0
【あいらぶゆー】

おはよう。

挨拶って本当に大事ですよね。
皆さんちゃんとしてますか?
あいさつ。

相変わらず小津の世界観はリアルなんだけど
どこか虚構性のある。
それが小津節の良いところでもあるんだけどね。

今回登場する子供たちはなぜ大人たちが毎日毎日おなじ決まりきった挨拶やどうでもいい無駄話をするのが解せません。

逆に子供たちは人前でオナラをしたりアイラブユーなんて簡単に言ったりするけど大人はそんなこと中々できない。子供みたいな本音同士の語り合いと大人みたいな本音と建前の腹のさぐり合いみたいなやり取りどちらがいいのかなぁ。

今の世の中って無駄を排除しようって風潮が強くなっているように思えます。
コミュニケーションって一見無駄なように見えて案外それが大切だったりします。
どちらかというと僕も無駄を省きたいタイプなんですけどそういうのってやっぱり余裕ない
生活をおくってしまうんだなぁと少し反省したりします。

そして「ありがとう」だったり「ごめんなさい」だったりって大人って中々言えない
よね。あれなんでだろうね。いや僕もなかなか言えないけどね。
でもそんなこと意識せずにすっと出せる人ってなんかいいよね。尊敬する。
でも言ってみると気持ちいいんだよね。店員さんでも友達でも家族でも誰でも。

世の中無駄な事も大事な事も両方大事。

そんな事を意識して生活を送れたらなぁと思う作品でした。
だからこんなレビューを読んでくれる人たちに
アイラブユー。

533本目
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