心和む。
これといって何も起こらないのに、最後まで楽しい。
電気コンロで気分は上々。
軽石を粉にして飲む。
当時の空気感というか、時代が良い。
何気ないやりとりや会話に本質が描かれている。…
小津監督の日常の人を撮る力には感心しかない。今回も杉村春子さんの当たり役感…少々嫌味ったらしくて、近所にもいそうなおばさん。
実ちゃんと勇ちゃん兄弟がテレビを買ってもらおうとストライキ、そして「た…
のんびり、そしてのほほんと観れる映画。弟くんが可愛い。「おい、おい」兄ちゃんが、挨拶は無駄ではないと発言していたが確かに。ちなみにいい天気ですねーも挨拶と同等で無駄に思われますが、明らかに2人の間に…
>>続きを読む閉鎖的世界のなかには、小さないざこざで溢れている。各々の攻防戦にクスクスと笑えるが、ときたまこぼれる本音にハッとさせられた。本音と建前の使い方が絶妙。
「無駄があるから良いんじゃないかな、世の中」…
「世の中から無駄が無くなったら味気ない。」
「無駄が世の中の潤滑油になっている。」
「そのくせ、大事なことはなかなか言えない。」
こういったセリフに、この映画の全てが詰まっているように思う。…
無駄だと思えても、なければ物足りない、挨拶。確かに、挨拶がなかったらと考えると、サラリーマンの自分としてはぞっとします。間が持たないですよね。
でも、それにかこつけて、大切なことが伝えられなかった…
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