「世の中から無駄が無くなったら味気ない。」
「無駄が世の中の潤滑油になっている。」
「そのくせ、大事なことはなかなか言えない。」
こういったセリフに、この映画の全てが詰まっているように思う。…
無駄だと思えても、なければ物足りない、挨拶。確かに、挨拶がなかったらと考えると、サラリーマンの自分としてはぞっとします。間が持たないですよね。
でも、それにかこつけて、大切なことが伝えられなかった…
休みの日は小津作品が良いかも。特にこちら。
幾つかの家族の様子が描かれているけど、特別劇的な事がある訳じゃない。
でも気がつけばにこにこしながら観ている愉しい作品。
子供達が活き活きしてる。
ま…
小津作品鑑賞2作目。
常にローアングルでブレることがない計算しつくされた構図。独特なセリフ口調や反復にも少し慣れてきました。
特に何も起こらない、穏やかな空気感が心地よい。
ご近所付き合いのない場…
「ストレンジャー・ザン・パラダイス」「ダウン・バイ・ロウ」などの監督ジム・ジャームッシュが尊敬していたという小津安二郎作品。ようやくHuluで観る機会をつくった。
見てみるとなるほどよく似ている。
…
「ねぇ、お母さん。テレビ買っとくれよ」
「買っとくれよ、テレビ」
「だめよ。だめだめ」
テレビを買ってほしい兄弟 実と勇。
2人の両親に対する反発、ご近所付き合い。
大人の感覚と子どもの気持ち。…
実(みのる)と勇(いさむ)が繰り広げる子どもさながらの世界観が本当に可愛らしい。子どもから見れば、大人の交わす挨拶なんてつまらないものでしかないみたいですね。
現に作中では小団地の奥様方が一悶着ふた…
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