Jeffrey

戦争は終ったのJeffreyのレビュー・感想・評価

戦争は終った(1965年製作の映画)
3.0
「戦争は終った」

本作は1965年にフランスの巨匠アラン・レネが監督した作品で、フランコ政権下で仲間の一斉検挙を優う活動家の物語である。スペインの元活動家センプランが自身の体験に基づき、見果てぬ理想と自由のために戦う強い意志を鮮烈に描き、67年キネマ旬報外国語映画ベスト第3位になった傑作である。今回国内で初BD化されて4Kの美しい映像で鑑賞した。撮影はサッシャ・ヴィエルニー、音楽はジョヴァンニ・フスコが担当しており、Yves Montandを始めイングリッド・チューリンなど素晴らしい役者が名演技を残している。さて、物語は1965年4月、仲間の旅券でスペインからフランスの国境を越える革命家ディエゴ。

当局の一斉検挙を仲間に知らせる帰国である。革命家の娘とひとときを過ごし、妻のいる家に戻るが母国スペインと革命運動家の仲間から逃げられないディエゴを見て妻は彼と行動を共にすることを誓うが…と簡単に説明するとこんな感じで、スペイン内乱後、反体制運動を続ける革命家ディエゴの愛と苦悩の三日間を描いた作品で、2021年カンヌ国際映画祭のカンヌクラシックでも上映されて、第40回アカデミー脚本賞ノミネートされ、巨匠アラン・レネの名作がこのたび4Kレストア版でリリースされ購入して初鑑賞したがやはりよかった。今思えば私の大好きなアートシアターギルド、東和=ATGがハイキューを務めた作品でもある。フランス・スウェーデン合作。
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