トールキン

ハッピーフライトのトールキンのレビュー・感想・評価

ハッピーフライト(2008年製作の映画)
3.8
羽田空港、ANAが全面協力でよく製作の許可が降りたなあと、航空業界のありとあらゆる裏側をこれでもかと見せてくれて感心しまくりでした。実際にその業界で働いている方々が見るとめちゃくちゃ共感出来たりするのかな。

飛行機を移動手段として利用する人はそれが日常に過ぎないだろうけど、飛行機一機飛ばすのに誰一人として手を抜くことも気を緩めることも許されない、ものすごい人員と手間や労力を要するわけだから CA、パイロット、整備士、管制官など、彼らの業務は乗客の命を預かるわけである。どんな業界でも働くことって大変だし、憧れの気持ちだけのハンパな気持ちでは務まらないんだろうな。正に多くの人たちが成せるそんな一体感に思わずグッときてしまった。まさかコメディ映画でここまでしみじみ心に刺さるとは思わなかった。

「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」とは若干テイストが異なる内容だったけどあらゆるシーンで矢口監督独特の小ボケや小ネタが散りばめられていて思わず笑ってしまう。そういうシーンを見ると妙に安心してしまう。
後半はシリアス寄りな展開になっていくんだけど、専門用語があっちこっちで飛び交っていてよく把握出来なかった。それでも危機的状況における緊張感は一応感じられる。

さらに、出演者がまた豪華。15年前の作品なのに綾瀬はるかさんが全然顔つき変わってなくてビックリ。時任三郎さんは教官役がめちゃくちゃ似合う。「海猿」の時のイメージのまんま。吹石一恵さんは改めて美人だなあと思えた。今じゃトップスターの奥さんだもんなぁなんて思ったり笑笑
15年も前の作品だから今じゃドラマや映画であまり見なくなった俳優さんも何人かいたりして、あ、この人懐かしいなんて思ったりもした。
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