三隅炎雄

悪魔のような女の三隅炎雄のネタバレレビュー・内容・結末

悪魔のような女(1955年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

80年代前半に画質の悪い非正規ビデオをレンタルして見て以来。あの時は有名などんでん返しが当たり前すぎてガッカリしたのだけれど、考えてみればこれをパクったテレビドラマをたくさん経験した後なんだから、ガッカリする方が悪い。
今回4kリマスター版BDを見て分かったのは、有名な風呂のところで作者が本当に見せたいのはリアクションの方で、実際そっち側の様が怖いんだな。裁きを受ける人間の怖さ。で、あの老探偵は人間であって人間でない感じだ。神様が言い過ぎだとしたら、内側の良心が姿形を持ったような。そういう描き方をしている。探偵は最後の怪談に繋がる橋渡しの役を担っているんだな。すっかり探偵の存在を忘れていた。頭が悪いから分からなかったんだろう。いちばん大事な役じゃないか、んもう。
三隅炎雄

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