ハレンチ学園在学生

幻の馬のハレンチ学園在学生のレビュー・感想・評価

幻の馬(1955年製作の映画)
2.5
55年大映。和田誠川本三郎瀬戸川猛資『今日も映画日和』の中で川本が傑作と評価していたので中古品のDVDを購入してみた。DVDのパッケージによると「当時の大映社長である永田雅一の持ち馬だった名馬“トキノミノル”の破傷風による死を悼み、その栄光と死を描いた感動のドラマ」とある。永田の馬が死んだから本作が生まれたのだろう(本作では馬の名はタケル)。馬の追悼映画など他にあるまい。誠に牧歌的というかのんびりしているというかまさに文部省選定らしい品行方正な作品で、70年も昔の作品ゆえ仕方もなかろうが、見るべきところが少ない。唯一見る価値があったのは初々しい若尾文子の姿か。しかし、カンヌのコンペ作品として上映されたというのだから見るべき人が見れば傑作なのかもしれない。