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飛行士の妻のあのレビュー・感想・評価

飛行士の妻(1980年製作の映画)
4.1
これは「夏物語」もそうですが、年上もイケるし、年下っぽい女の子からも言い寄られたい光源氏ロメールの好みが、無害な追跡、すれ違いの物語のアクションによって物凄く爽やかに昇華された映画でした笑

観客はフランソワとリュシーの動きを見ているのだけども、当の二人は飛行士とその妻の動きを見ているという、見ている人を見ているという奇妙な位置関係が生まれ、そして、見ていることによって深まっていくフランソワとリュシーの関係性も見えてきて、最後リュシーの彼をフランソワが追うことで、さらに新しく見ることが始まる。このようにして、止めどなく結ばれていく人間関係の流れを永遠に見続けることができるのが面白いです。

ただ、フランソワとアンの室内劇が少々長かったので、前半に比べて後半の失速感は否めないところではありました。
あ