糸くず

白い足の糸くずのレビュー・感想・評価

白い足(1949年製作の映画)
3.7
都会からやってきた洒落ててきれいな女の人に田舎の男たちがみんな夢中になっていく感じのありふれたメロドラマかと思いきや、伯爵の異母弟が自分をいじめた伯爵への復讐を決意したあたりから、話がおかしな方向へと転がっていき、無茶苦茶なまま信じられないラストに突入する。

結婚披露宴の狂騒と殺しの悲劇が同時進行していく様や、城の中での幻想のダンスなど驚愕のシーンがいくつかあって、「すごいものを観てしまった……」という気はするものの、本当の愛に目覚めたオデットにも幸せになってほしかったよ。いや、ミミにだって幸せになってほしいんだけども、あれでハッピーエンドのつもりなのかな。きっとそのつもりなんだろうな。とにかく言えるのは、自分のことしか考えてないあの兄弟が全部悪い。

ゴーモン映画~映画誕生と共に歩んだ歴史~@アンスティチュフランセ東京
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