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ジョゼと虎と魚たちののんchanのレビュー・感想・評価

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)
5.0
600レビュー目となったので、今回は好き過ぎて書けないでいたこの特別な作品を選んでみました♥️

17年前の公開時、劇場で観た時の感動と衝撃を今でも鮮明に覚えている。観終わった一瞬で、私の中で邦画史上No.1だと決まった。

その後、何度見返しただろう?今日は久しぶりに鑑賞してみた。少しだけ印象が違って映ったかも?それは鑑賞前に原作を引っ張り出してもう一度読んでから観たからか?
原作とはかなり違ってる部分が多かったな〜!

『ジョゼと虎と魚たち』という題名の文庫本で出版されているが、その中身は9編の短編小説集であり、その中の"たった26頁の小説"だった。1冊丸ごとジョゼ虎では無かったことすら忘れていた💦

この短い小説を、渡辺あや脚本、犬童一心監督の手に掛かって、究極の2人(妻夫木聡と池脇千鶴)が演じた事で、原作(もちろん田辺聖子さんありき)の数倍も素敵に輝いた✨まるで魔法が掛かったかのように🪄

原作はある意味、お伽噺風な感じもする。
25日公開のアニメ版も観る予定だが、もしかすると原作により近いのかな?という気がしている。


恒夫は大学4年。深夜の麻雀店のアルバイトの帰り道、坂道で押し手のいない大きな乳母車が急降下し、ガードレールに激突するのを目撃する。
その中には、子供の頃から原因不明で下半身麻痺のジョゼが入っていて、恐怖満面で包丁をふりかざした。

そんな出会いから、祖母と2人暮らしのジョゼ(本名はくみ子:フランソワーズ・サガンの小説の主人公の名前を勝手に愛称にしている)は、たまにやって来て散歩に付き合ったり、ご飯を食べたりしていく恒夫と付き合うようになる。

恒夫は普通の大学生で、就活しながらも何人かの女子ともそれなりに遊んだり付き合ったりもしていた。
でもジョゼには普通の女の子にはない魅力を感じ、高飛車な物言いだし、生意気過ぎる接し方でちょっと変わってるけど、自分がいないと壊れそうで、力になってあげたくなる。そんなジョゼに吸い付けられるようになり、身体の関係も持つようになる。

ジョゼには初めての恋💓恒夫が好きで堪らない。顔には出さなくても大好き💗でもちゃんと解っている...それが永遠に続かないと...

恒夫はジョゼが好きだった。だが、心からの愛情なのか?同情なのか?使命感なのか?葛藤するようになる。

ラストが堪らない。切なすぎる。(原作とは違います)
このラストの妻夫木聡の演技は間違いなく邦画No.1です🌟
不器用すぎてどうしようもなく居た堪れない。一緒に泣きたくなる😭😭

池脇千鶴はこの役が最高じゃないかな?
原作を読んでも彼女の声で、あの喋り方で頭の中に脳内再生される。この人以外にジョゼ役はいない‼️
私は実写版のジョゼの方が好き💖
千鶴さん、顕にお胸バッチリ見せます。


江口のりこもベリーショートで、細い薄い身体と胸を惜しげなく見せます。ブッキーとエッチなんていいなー😮

上野樹里は初映画かな?まだ17歳でホッペふっくらな芋姉ちゃんです。ブッキーといっぱいチュッします😘ほんといいな〜😒

そして新井浩文が出てます。あのガラの悪さは演技じゃなく、地でいってたんだねー😖まんまなんだな!

も〜〜う、永遠の名作です🌟


※評価は大好き度からいうと当然5.0なんだけど、今日確認してマイナス0.1ポイントにしようか迷ったよ、あのジョゼの髪型💦あまりのボサボサヘアでちょっとだけガッカリしちゃった(障害者だという設定でキチンとは出来ないのは理解出来る)でも原作は『市松サンのように美しい面輪』となっているから、前髪揃えたボブ(今また流行ってるしね)でいて欲しかった🙃ただの願望🙏
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