皿もげ

ジョゼと虎と魚たちの皿もげのレビュー・感想・評価

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)
4.0
韓国版の映画が10月に上映されるというのでひさびさに鑑賞。
何度見ても全員が人間らしくていい。
くるりの曲もいい。
田辺聖子さんの原作も好き。
この映画で上野樹里は嫌な人、のように描かれているけどわたしも絶対に上野樹里のようになると思う。いい人ぶってても、同じ状況であれば、きっとそうなる。
「何であんな子がいいの?」
「わたしのほうが美しくて、脚も動くのに?」
とてもひどいけど、きっとそうなる。
普段抱いているわけではないけどハンディを持った人に対しての「合わせてやってる感」であったり、根っこの部分にある健常者(このいいかたも嫌いだけど)の「優越感」だったりがとてもよく(リアルに、の意味)描かれている。
それは上野樹里だけじゃなく妻夫木くんにも感じてとれる。
池脇千鶴の体の質感も生々しくとてもすてき。
ハンディのあるなしに関わらず生きるというのはこういうことだよなあ、と思うシーンが散りばめられてあるので、とてもすきな作品。
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