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ジョゼと虎と魚たちのSSのレビュー・感想・評価

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)
3.6
なんか、ジョゼの境遇とかを除けば、ただただよくあるような、誰もが通ってきたような1つの恋愛の始まりから終わりまでを描いた作品に過ぎないのだけど、
でもその丁寧な描かれ方、言葉になってないけど画面を通して滲み出てくるもの、作品全体の空気感がとても良かった。

別れに少しずつ傾いていくような、言葉じゃない表情とか仕草とか、それでも途中で上振れするような雰囲気とか。
あぁそうそう。そんなふうだよなーって。

海のシーンで音楽が鳴らないの、凄くいいね。
フィルム写真も、最初に見るのと最後に見るのとじゃ、その一枚一枚に写りこむものの重たさが全然違くて、それも凄くいい。

締めがくるりなのもいいーーーー
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