サーフ

白い家の少女のサーフのレビュー・感想・評価

白い家の少女(1976年製作の映画)
3.8
主演のジョディ・フォスターが若くて可愛い。それでいてゾッとするような恐ろしさも併せ持ったキャラクターが作品の中で強烈な個性として存在している映画。

白い家に父親と二人で暮らすリン。詩人の父に代わって基本的な家事や日常業務をこなす彼女の元にロリコン気質な青年男性やその青年の母親である白い家の大家が彼女たちの"サンクチュアリ"に入り込んでくる。
中々、表に出てこない父親に対して存在自体を疑問視して、リンに疑いの目を向ける外部の人間達。
外部の人間に対してリンは彼女の過去、そしてこの白い家について知られてはいけない物を持っていた…と言うのが大まかなストーリー。

見た目は凄く可愛い主人公だけど、その目は何処か諦念を感じさせるような、人間としての暖かみが何処にもないように感じて物語が進む毎に彼女の目にゾッとさせられる。
平穏に暮したいだけなのにロリコン野郎とかしゃしゃり出てくる大家とか外から彼女たちの聖域にずかずか足を踏み込んでくる構図は序盤から嫌な気持ちにさせられる。

ラストシーンも凄く良い。彼女は全て計算ずくだったのか、それともやけっぱちの行動だったのか…彼女の表情からは何も分からない。
全て彼女の掌の上で踊らされているだけだったようにも思えて非常におっかない。
サーフ

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