96CHANG

富江の96CHANGのネタバレレビュー・内容・結末

富江(1999年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

スッキリしなさ、モヤッと感が許容出来れば
実は結構、秀逸な作品だと思う

モンスターパニックに成り下がるジャパニーズホラーの湿度ダウナー感がたまらない

Jホラーのセオリーに則り
まぁ〜何も起きないし、
全然見せない写してくれない
だが、そのおかげで傘のパタパタ(雨を振り払う)だけで、飛び上がってしまう恐怖
※しかも、しっかりビビらされた傘は重要アイテムとして複線回収されるのが良い
富江の顔すらなかなか見せてくれない演出もグッド

菅野美穂の声がまた怖い
笑顔最高に可愛くない
ゴキブリ素手掴んでくれてありがとう
※ゴキブリも冒頭に出てくるのでとことん無駄遣いしていない
いきなり激昂する登場人物には少し萎える

欠けた分身・半身・片割れと
統合される事・一つになりたい欲求がテーマであると思われる
▪️月子は失った記憶、主治医は妹
▪️「私はあなたで、あなたは私」の台詞
▪️終盤のキス 
ありたりがヒントかも…解釈の糸口が少な過ぎるけど

敬意は不明だがラストシーン(ホクロと富江がひょっこりはんする)は統合が完了した事を示唆していると思われる
※原作は富江は増殖するので、最初から月子も富江の分身とも捉えられるが…
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