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富江のkanacoのレビュー・感想・評価

富江(1999年製作の映画)
2.9
魔性とも言える魅力で出会った男全てを虜にし狂わせていく異形の存在…。そんなミステリアスかつ冷酷なホラーガール〈富江〉を取り巻く事件を描いていくJホラーシリーズの1作目。一代目・富江を演じる菅野美穂の少女めいた美しさと妖艶さが◎。でも古い作品なので映像は粗いし、正直地味だったかも🤔(140文字)

****以下ネタバレあり&乱雑文****

★〈富江〉のキャラクター設定について明確なネタバレがあります。初見の方はご注意をお願いします。

◆あらすじ◆
数年前に交通事故に会い、記憶障害と不眠症に悩まされているカメラマン志望の娘・月子。治療として精神科医・細野の元で催眠療法を受けているが、その最中に月子の口から「トミエ」という名前が出る。月子自身には聞き覚えのない名前…。しかし、この記憶障害には月子の元クラスメイトであったこの川上富江という少女が関わっているということが分かり…。

❶ 魔性で冷酷なホラーガール〈富江〉を取り巻く事件を描くJホラー1作目

長い黒髪、怪しげに光る瞳、左目には泣きぼくろ、そして目を惹きよせる冷たい微笑み…。絶世の美貌を持つ謎の女・川上富江。突如現れ魔性とも言える魅力で出会った男全てを虜にし、狂わせていく異形の存在…。そんなミステリアスかつ冷酷なホラーガール〈富江〉を取り巻く事件を描いたJホラー映画シリーズの1作目です。

物語のキーマンである〈富江〉の特徴が中々強烈であり、やはり彼女が一番の魅力かなぁと思います。

警察の未解決事件のいくつかには彼女の名前が浮上し、その存在は一番古い資料でも明治初期に遡ります。傲慢かつサディスティックな性格なるも、魔力のような美しさであらゆる男を虜にしますが、そのうちの1人が彼女に狂い彼女の言いなりになり、やがて彼女に執着するあまり、または恐怖するあまりに富江を殺害して必ず体を切断するのです。しかし富江は〈死なない〉存在。体が切断されれば〈それぞれで再生〉します。

貞子や伽耶子などの幽霊感というよりは、もはや〈物の怪〉〈妖怪〉の類に思えてきます🤔

❷一代目・富江を演じる菅野美穂の少女めいた美しさと妖艶さ

シリーズがかなり多く出ているみたいですが、ホラーアイコンである富江を演じる女優さんが作品ごとに違います。誰が演じるのかも楽しみの一つかと🤗

一代目・富江を演じるのは、おそらく当時二十歳前後であろう菅野美穂さん。

本作は意外と富江の出番がなかったです🤔それでも菅野美穂が演じる〈富江〉はその若さや美貌はもちろん、コロコロと笑う表情や軽やかな可愛らしい声音、まるでわがままな少女のような振る舞いなのに、怪しさ・妖艶さもバシバシと醸し出していて良い感じにインパクトを与えてきます。性格も無邪気に邪悪で、とことん質が悪い。言うほどホラー的なことをしていないにもかかわらず、得体のしれない不気味さがありました。

❸古い作品なので映像は粗いし地味め。そしてよく分からなかった😂

1999年の作品なので映像が古い…。画質が粗くてVHS時代味を感じました。登場人物の服装も古いし、一瞬映ったプリクラ機、あれたぶん初期の落書きなんて一切できない、フレームのみで写真を撮る「プリント俱楽部」な気がする…。古い!

そしてジメジメしたJホラー特有の雰囲気はしっかりとありますが、とにかくのんびりゆったり進捗するので言うほどホラーシーンが映りません。〈富江〉を映すというよりは主人公である記憶喪失の少女・月子の謎を探るのが中心という描き方でした。

なのでどうしても地味!!さらに、私には月子と富江の関係性とラストオチがどういうことなのかが、よく分かりませんでした。んんん?つまり富江が言っていたことはどういうことだったのだ🙄❓❓❓

🐝「菅野美穂が演じる〈富江〉がとっても怖くて可愛い!…うーん、むむむ…😑いやでもそうは言っても富江の性格の悪さのパンチ強いので、そんな菅野美穂の可愛い声と笑顔を一身に浴びて誘惑されたからと言って、あっという間に虜になって狂わないでよ~、もっと頑張ってよ男性諸君~!と、思わないでもない作品でした😂」
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