源吉の人の良さ。奉公先の番頭さんが悪人過ぎます。三宅島に行く前は、本当に勝新太郎野映画？と思いました。

「早撮りの名人」とか言われてたそうで、正にそんな感じの職人的な娯楽映画だった。

サブキャラクターが一言二言話すシークエンスを挿入してキャラ造形だったり、お話への理解だったりを深めるのが上手い。それに、「手紙を届けろ」→「届けました」みたいな取捨選択の潔さも痛快。よーするに省略が上手い。

中盤、源吉が妻の再婚を知るシーンのズームの応酬。一度立ち去ってから戻る、ってのも良かった。

源吉とお浜の愛が、全ての前提にあるのも個人的にポイント高い。