笹川パンダ

エイリアン2の笹川パンダのレビュー・感想・評価

エイリアン2(1986年製作の映画)
4.0
会話の演出が上手い。
間が上手くて地味な導入部も見てられる。撮り方は下手くそなのに、おそらく編集の力が強い。これが切り返しの力だ。
地味に上手いなキャメロン。画角を狭くしてどちらから襲われるのか分からなくする技法や、背景の天井にあえて穴を空けてそこから襲ってくるのではないかと思わせる、遮蔽物を使ったミスリードなども上手い。シンプルな技巧が冴えている。
うるさいシーンからいきなり静かなシーンに移行して焦らすのも上手い。
気を衒ったところがまるでないし、撮り方にセンスを感じるわけでもないのだけど、当たり前のことを当たり前にしっかりやることが映画の面白さに直結することが分かる。偉い。
モニター越しで焦ったくするのも良いし、見えないことの恐怖の煽り方もいい。
最初に襲われるシーンはもうちょっと見えた方がいいかな。
ラストのそんなことある?って戦い方好き。完全にギャグ。トンデモ描写で最後までゴリ押しするの好き。
笹川パンダ

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