イライライジャ

劇場版 ハーメルンのバイオリン弾きのイライライジャのレビュー・感想・評価

3.5
ハーメルン好きすぎるから泣いた。
90年代ガンガンでは看板漫画となり、現在外伝と続編含めて50巻を超える巻数となってるのにも関わらず、いまだ一部からしかウケていない。
ガンガンの中でも屈指のハードな内容かつヘビーな展開や描写だが、随所にどぎつめのギャグを挿入してくる作風は超好きか超苦手に分かれるであろう。
そしてアニメではそのギャグ要素をゴッソリ削除し、「鬱アニメ」「紙芝居アニメ」と巷で呼ばれ、まさかの超バッドエンドを迎える。
そんなハーメルンの劇場版は、なんと原作に忠実なギャグテイスト。
やっっと観れたことが嬉しすぎて5億点付けたい。
なにより私はアニメでのシリアスがどうしても辛すぎたから、中身はなくとも動く喋る原作的ハーメルたちが見れて幸せ…。

内容はまあまあ皆無。
アニメ版とはキャラデザも声優も別。
アニメ版キャラデザは『らんま1/2』などの中嶋敦子、劇場版は『少女革命ウテナ 』などの加藤裕美という、めちゃめちゃ恵まれたキャラデザと原画。
劇場版のほうが原作の絵に近くて好き。

声優陣もめちゃめちゃしっくりくる。
サウザーとライエルなんて、らんまのシャンプーとムースなんだよ。最高か。

ハーメルンが90年代代表作となってないのはやっぱりアニメが失敗だからだろうなぁ。絶対原作に忠実にしてたらヒットしてたと思う。

同時上映は『魔法陣グルグル』と『ロトの紋章』だけど、ハーメルンは一番ファンが少ない気もする。もっと知られてほしいな。