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アエリータのvodkaのレビュー・感想・評価

アエリータ(1924年製作の映画)
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「浮気を疑って妻を殺し、逃亡先の火星で女王と恋に落ちる(ついでに共産革命が起こる)」、これがロシア史上初の宇宙映画というのだから愛おしい。現代から見れば結末がいかにもロシアらしいブラックユーモアになっていて更に良い。

もともとロシアの宇宙開発は最後の審判で死者が甦ったときに地球上に十分な土地を用意できないという論理的には至極当然な理由から始まったらしい。20世紀は千年の秋だから急いだとか……眉唾。

余談。同年アメリカでは「振られた男が隠居している間に地球最後の男になってしまう」という映画を作っているらしいが、ロシアに比べると想像力のなろう系的軟弱さに笑っちゃう。
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