マーくんパパ

ローマ帝国の滅亡のマーくんパパのレビュー・感想・評価

ローマ帝国の滅亡(1964年製作の映画)
3.7
塩野七生『ローマ人の物語』で学んだローマ帝国の誕生から興隆そして衰退滅亡までの長い歴史、本作は衰退の兆しが出てきた最期の五賢帝マルクス・アウレリウス(A・ギネス)治世から子のコモドゥス(C・プラマー)に引き継がれる時期のお話し。北方蛮族との防衛駐屯地を舞台に後継者指名に苦慮する病床のアウレリウス、有能な指揮官リヴィウス(S・ボイド)と愚息コモドゥスの深まる確執、リヴィウスとの恋も実らず政略結婚でアルメニアに嫁ぐ娘ルチラ(S・ローレン)らを通しパックスロマーナが揺らいでいく過程をスペクタル史劇に相応しいエキストラ人数とセットを使って描いていく。ストーリーは凡庸だが、その物量の凄さはさすが、衣装代どの位掛かっているやらと溜め息出そう。S・ボイドは『ベンハー』に続いて今回も戦車競走やらされている、今回は善玉だけど。目鼻立ちくっきりのS・ローレンは史劇に映えるね。