前にも後にも何度か映画化されている作品だが、これはジョージ・キューカー監督による１９３３年版。後に「スタア誕生」「マイ・フェア・レディ」などを作る名監督の初期作だ。
１９４９年の作品、１９９４年の作品は観ていたので、それらと比較しようと思ったが、この映画自体が古すぎて、１９世紀の町や人々の描写が見事なのかどうかが良く分からなかった。
ただ、作りとしては１９４９年版はかなりこの映画を忠実に再現したものだったことがわかる。逆に１９９４年版はけっこう違いを作ろうとしていたようだ。
ジョー役で比べると、ジューン・アリソンもウィノナ・ライダーも良かったが、本作キャサリン・ヘップバーンのジョーが一番コミカルだ。定番の「クリストファー・コロンバス！」が楽しい。
しかし、キャサリン・ヘップバーンって若いころから同じ顔なんだなー。
最後はなんか、あれ？って感じで終わってしまったが、観終わったときには静かな感動が残る。
