SOMLからの「若草物語祭」を勝手に開催中。
これ以前にも2度映画化されているけれど、映画が「声」を得てから初めて作られた「若草物語」が本作。
私が一番好きなのは1949年マーヴィン・ルロイ版なんだけれど、こっちも素晴らしい作品です。
ジョーっていうのは、男勝りでお転婆なキャラじゃないですか。キャサリン・ヘプバーンはそれにぴったり。
というか、本作のキャサリンは、彼女のキャリアのほんの出だしの若かりし姿なので、滅茶苦茶可愛くって綺麗なのです。でも、我々現代の観客は、もうちょっと後の彼女の印象の方が強いじゃないですか。「勝気なお姉さま」「勝気なおばさま」くらいの。
なので、本作をそれらの後で観ると、そのイメージが重なって、「可憐で美人なのに勝気なジョー」に見えてしまうんです。
「えっ、キャサリンって、こんなに可愛かったの?!」
まあ、オスカー主演女優最多受賞、アメリカ・ナンバー・ワンの女優になんて偉そうなことを言ってるんだ、っていう発言ですが、当時キャサリンは27歳。
もう、可愛すぎて結婚したい。
(と、オルコット女史が聴いたら化けて出そうな発言)
残念なのは、今IVCから発売されている本作は、日本語字幕の訳がひどすぎること。
なんというのかな、英語の慣用句を知らない人が直訳している感じ。
たとえば、「私、黒と青になりたくないわ」みたいな。
なので、「若草物語」初体験という人は、ほかのバージョンを観てからがいいと思います。もちろん、聴きとれる人は、ここから入っても大丈夫!