ミラーズ

駈けだし刑事のミラーズのレビュー・感想・評価

駈けだし刑事(1964年製作の映画)
5.0
「駆け出し刑事は、お茶汲みから」

警察学校の訓練から、交番勤務を経て刑事に昇格する語りを、タイトルからスタッフクレジットまでの2分ぐらい描く冒頭から結構快調な作品。

新米刑事の長門が、デカ部屋の慣れないしきたりに戸惑い、怒られながらも殺しの事件を追う。

新宿署の汚い壁や、先輩へのお茶出しに、地味な要所巡りなどのリアルな描写も良い。

伊藤雄之助と高品格の先輩刑事が、新米刑事の主人公を諭していく場面は、定番ながら良い。

悪徳金融業者の男が殺されて、その事件を捜査する内に、同情出来ないワルを判り苦悩する新米刑事の葛藤と並行して、先輩刑事の馴染みの花屋の女性店員に惹かれる。

しかし花屋の女性とその弟が真犯人でしたの展開は、都合良すぎな感じも拭えず、ラストに花屋の女性に手錠を掛けようとする新米の行動は疑問