ツクヨミ

X-MEN:ファースト・ジェネレーションのツクヨミのレビュー・感想・評価

2.4
わりと過去編やる時に世界史的大事件と絡めて描く視点がうまいマシューヴォーン。
マシュー・ヴォーン監督作品。"ウルヴァリンX-MENゼロ"に続き本編も過去編やりますな感じな本作を復習してみた。
まず本作は"X-MEN"一作目冒頭のアウシュヴィッツからスタートし、若きマグニートーとプロフェッサーXの時代が描かれる実質旧シリーズからの過去編だ。いかにしてX-MENとブラザーフッドが喧嘩別れしたのかがメインであるが、監督が後に"キングスマン"シリーズを手がけるマシューヴォーンとのことで同じく過去編仕様の"キングスマンファーストエージェント"っぽい脚本がやはりうまい。
時代のメインとなるのは第二次世界大戦が終結しまだナチスの残党が世界に散らばっていた1960年代初め、ホロコースト被害を受けた後のマグニートーことエリックが復讐のために活動。その傍ら研究を続けつつミスティークと活動するチャールズがハンクマッコイらと共謀しいつのまにやらキューバ危機を止めるために躍起になる激アツ世界史裏話がやっぱおもろい。世界史の裏で彼らが暗躍してたらという設定はやっぱワクワクするなーとシンプルに感じる。
だがマシューヴォーン映画としてはアクションがそこまで魅せる仕様にはなっておらず、アクション映画としてはやや物足りない感じか。まあ脚本に全振りしたと考えればいいというべきか、でもマシューヴォーン的魅せるアクションがやっぱ彼の旨味なんだよなと無いものねだり。まま新時代の過去スタートX-MENシリーズとしてはわりと良いスタートなんじゃね。
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